Fedora Core 2 に Postfix を構築する


Postfix でメールサーバを構築する。


Fedora Core 2 では、インストールの際にパッケージ・グループの選択で「メールサーバ」を選ぶと Sendmail がインストールされる。したがって、Postfix を使用したい場合は、Postfix のインストールが必要である。

  • インストールされているか確認する。
    # rpm -qa | grep postfix
    postfix-2.0.18-4
    

    インストールされていなければ、yum を使ってインストールしよう。
    # yum install postfix
    

  • メールサーバを切り替える。
    メールサーバを Sendmail から Postfix に切り替えるには、alternative コマンドを使用する。
    # alternatives --config mta
    
    There are 2 programs which provide 'mta'.
    
      Selection    Command
    -----------------------------------------------
    *+ 1           /usr/sbin/sendmail.sendmail
       2           /usr/sbin/sendmail.postfix
    
    Enter to keep the current selection[+], or type selection number:
    
    上記のように表示されたら、2[Enter]と入力する。

    + が、2 に移動しましたか。
    ここでマシンを再起動するか、既に起動されているメールサーバを起動し直そう。
    # service sendmail stop
    # service postfix start
    

  • Postfix の設定ファイルを編集する。
    設定ファイルは、/etc/postfix/main.cf です。
    (1)myhostname にメールサーバのFQDNを設定します。
    myhostname = mail.itnavi.com
    

    (2)メールサーバの自ドメインを設定します。
    mydomain = itnavi.net
    

    (3)ローカルからのメール送信時に、送信元アドレスの@以降に付加するドメインを設定する。通常は、$mydomain で問題ないでしょう。
    myorigin = $mydomain
    

    (4)メールを受信するネットワーク・インターフェースを設定する。デフォルトは localhost になっていますが、これではリモートからのメールを受信できないので、これをコメントアウトし all を指定する。
    inet_interfaces = all
    #inet_interfaces = localhost
    

    (5)届いたメールが自分宛てかどうかを判断するパラメータ mydestination を設定する。ドメイン全体のメールサーバであれば、自ドメイン宛ての全てのメールを受信できるように下記の設定にする。
    #mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain
    mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain $mydomain
    

    (6)第三者中継を防ぐための設定をする。ここでは、サーバと同じサブネットのみを許可するようにする。mynetworks で細かく対象を指定することもできます。
    mynetworks_style = subnet
    

    postfix を再起動し、起動を確認する。下記のように表示されれば、master デーモンは起動しています。
    # service postfix restart
    # lsof -i:25
    COMMAND  PID USER   FD   TYPE DEVICE SIZE NODE NAME
    master  2942 root   12u  IPv6   7513       TCP *:smtp (LISTEN)
    master  2942 root   13u  IPv4   7514       TCP *:smtp (LISTEN)
    


  • Maildir 方式に変更する。
    sendmail のメールボックスは 「mbox形式」といって、ユーザのアドレス毎の mailbox が一つのファイルとしてメールスプールディレクトリ内に作成される。一つのファイルで管理されるがゆえに、1メッセージを1ファイルで管理する 「Maildir形式」と比較するとファイルへの同時アクセスやファイルの破損に対して、若干、信頼性に不安があります。そこで Maildir 方式に変更します。
    設定ファイル /etc/postfix/main.cf を編集します。
    home_mailbox = Maildir/
    

    Postfix に設定ファイルを読み込ませます。
    # service postfix reload
    



    Postfix でメールサーバを構築する。
    dovecot でPOP3サーバを構築する。
    alias を作成する。
    各種設定を行う。








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