Yomi-Search(ヨミサーチ)構築術

　Yomi-Search (ヨミサーチ)というソフトウェアは聞いたことがあるだろうか。一言でいうと検索エンジンのフリーソフトである。

　Yomi-Search を使えば、Yahoo! JAPANのディレクトリ検索 - Yahoo!カテゴリのようなディレクトリサイトが比較的容易に作ることができる。

　オリジナルのYomi-Search はWonderLink【CGI配布サイト】にある。オリジナル版は、Perl 言語で書かれており、おそらく利用者が一番多いのがこの Perl 版である。CGI が使えないレンタルサーバーは、プロバイダ系を除けばほとんどないので、動作環境を選ばないのがこのPerl版である。

　しかし、カスタマイズしようと思ったときに、PHPの改造しやすさは捨てがたい(Perlが得意だと言う人もいるでしょうが)。また、データベースを利用する方が、データ項目を拡張したときの対応が楽なのも確かである。データが増えたときのバックアップなど、運用管理を考えるとデータベースシステムにデータを格納している方が心強い。

　そこで後々の拡張性を考え，Perl版のYomi-Searchではなく、PHP版を導入することにした。今回はYomi-Search PHP化プロジェクトで配布されているPHP版を、さらに拡張し再配布している Yomi-Search(PHP)modified を採用ことにした。これは 2007年のリリースで比較的新しいのだが、やはりメンテナンスされているもの、サポートされているものを選んだ方が安心感があるというのが採用の理由である。

また、本家Yomi-Search(PHP)にあったバグフィックスやリファクタリングされていることも、Yomi-Search(PHP)modified< を導入するメリットである。本家Yomi-Search(PHP)からの変更点は下記の通り。


韓国語など、英語と日本語以外の言語でも登録できるように完全UTF-8化。
インストールから初期設定までを簡素化する、独自のセットアップスクリプト(簡易版)を搭載。

マイリンク機能を標準で搭載。
マイリンク用の管理画面を追加。
改造する場合などにNOTICEを含む全てのエラーレポートを表示できるデバッグモードを搭載。

登録完了通知など、一部のメールで発生していた文字化けを解消。
ユーザ報告のリンク切れデータ処理が動作しない不都合を修正。

サイト名にシングルクォーテーションが含まれる場合に、
一部で余分なエスケープ文字(\)が付加されていた不都合を解消。
サーバ環境によってはNOTICEが大量に表示されていた不都合を解消。
サーバ環境によってはphpmyadminでの表示が文字化けしていた不都合を解消。
訪問者からの通報データが存在するデータを削除した場合に、
通報データだけが削除されない不都合を解消。
相互リンクサイトなどに表示されるアイコンを新たに自作。
特殊カテゴリ(マーク)を最大10個に拡張。(Ver1.0以降)
管理画面を全面改装。管理画面の使い勝手を向上させました。(Ver1.0以降)

Yomi-Search(ヨミサーチ)構築術 - ヨミサーチとは

Yomi-Search(PHP)の導入 LAMPの環境を用意する