フールプルーフ


フールプルーフ(fool-proof)は日本語では馬鹿除けまたは馬鹿避けとも言い、なんら知識をもたない者が誤った用法で事故に至らないようにする仕組みと知識を持たずとも簡単に操作できるようにした相反する仕組み・設計・思想を指す。同じ意味としてフールセーフティ (Foolish Safty)を用いる場合もある。

乳幼児などは目に付くものを手に取り、口に入れることが多く、医薬品などの蓋を開けて中身を飲み込み重篤な事故に至ることがある。医薬品を製造する企業はこれら事故への方策として、蓋を回すだけでは開かない仕組みとして特定のボタンを押しながら回さないと開かない仕組みを考案して対処した。

人間工学の観点からはパニック時に予期せぬ行動をとることを観察して、万一の場合にも重大な事故が起きないように複数手順を経なければ実行できない仕組みや検証を行なった。この過程からフィードバックという事後処理への対処方法が生まれ、その後、予期できることはあらかじめ対処するフィードフォワードの考え方が生まれた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「fool proof」を直訳すれば「愚か者にも耐えられる」で、すなわち「人間はミスするもの」「人間の注意力はあてにならない」という前提で、設計の段階で安全対策を施すことである。

正しい向きにしか入らない電池ボックス、ドアを閉めなければ加熱できない電子レンジ、ギアがパーキングに入っていないとエンジンが始動しない自動車、などがフールプルーフな設計の例である。

「バカが触っても大丈夫」なフールプルーフであるが、逆にバカの思考が常人の理解を超えたところにあるがために、想定外の操作で潜在バグに遭遇することもある。




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