ISDNはスピードが速いこと、経済的であることから、ビジネスユースとしても威力を発揮しています。ISDNの利用で実現可能になったビジネスシーンも数多くあります。ビジネスの場でISDNはどんな使い方ができるのかを紹介します。


●イントラネット

今、多くの企業で社内のパソコンを結ぶ社内ネットワークの構築がさかんに行われています。「イントラネット」はインターネットの技術を使った社内ネットワークのことで、「intra」(内部)のネットワークという意味です。
また、社内イントラネットから別のネットワークに接続すれば、ネットワーク間通信でISDNが絶大な威力を発揮します。
ISDNの情報チャネルを複数束ねることにより、より高速なデータ通信を実現することも可能となり、企業間ネットワークの新たなインフラとして利用されています。

●リモートアクセス

外出先や自宅からオフィスのパソコンに直接アクセスすることを、リモートアクセスといいます。
社内のネットワーク環境へ、外出先や自宅から容易にアクセスすることができるため、今までにない新たなビジネス形態が生まれています。これも、ISDNを使った高速通信によってはじめて実現されたネットワーク環境であるといってよいでしょう。

●SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)

自宅を拠点にしてサイドビジネスや事業を興す、SOHOと呼ばれる新しい企業形態が注目されています。これは、まさに通信の技術が発達し、ISDNのメリットを最大限生かしてこそ成り立つ、先進的な在宅勤務です。互いに遠く離れた者同士がISDNを利用し、全社員を在宅勤務にして会社を興すこともできる新時代の企業形態です。