osCommerce でオンラインショップを作ろう


オンラインショップを開くのに何が必要でしょうか。売るものがあっても、販売するシステムがなければ、ネットでそれを販売することはできません。単に商品紹介のホームページを作成し、メールフォームで注文を受けることができれば、最小のオンラインショップを作ることはできますが、商品数が多くなってくるとメンテナンスが容易ではありません。またお勧め商品の陳列やキャンペーンの展開など、効果的なプロモーションを実施しようとしても非常に手間がかかります。そういった問題を解決するために、オンラインショップを簡単に立ち上げて、楽に運営する方法をお教えします。

ショッピングシステムを簡単に構築できるオープンソースのソフトウェア osCommerce があります。osCommerceは、GPLライセンスで配布されていますので、自由に改変することができます。

osCommerce の動作環境としては、Webサーバのほか、PHPとMySQLが使える環境が必要です。レンタルサーバー上に osCommerce を構築する場合、まず MySQL のデータベースを作成します。データベースの作成方法はレンタルサーバーによって違いますので、ここでは割愛します。phpMyAdmin を利用できるところが多いでしょう。

参考までに、mysql クライアントでデータベースを作成する例を以下に示します。
データベースの作成とアクセス権限の付与を行っています。
データベース名:oscommerce
ユーザ名:shopowner
パスワード:hoge

CREATE DATABASE oscommerce;
use mysql;
GRANT SELECT,INSERT,UPDATE,DELETE,CREATE,DROP,RELOAD ON *.*
 TO shopowner@localhost IDENTIFIED BY 'hoge';(途中改行なし)
FLUSH PRIVILEGES;

後で osCommerce を作成するために、データベース名、データベースユーザー名、パスワード、この三つの情報が必要になるので控えておいてください。

●osCommerce のダウンロードからサーバへのアップロードまで

SourceForge.jp: Project Info - osCommerce 日本語版から osCommerce 2.2 MS1 日本語版をダウンロードします。oscommerce-2.2ms1j-rgoff パッケージの「Download」をクリックします。ファイルは、oscommerce-2.2ms1j-R5-rgoff.tar.gz を選択します。

ファイルをダウンロードしたら、ダウンロードしたファイルを展開します。

展開したファイルの中から「admin」と「catalog」の2つのフォルダをアップロードします。「admin」が管理者用サイト「catalog」が公開用サイトです。アップロードするディレクトリは、oscommerce のトップページにしたい任意のディレクトリです。ドメインのホームで稼動したいならば、ドキュメントルートになります。

●osCommerce のインストール
インストール作業はブラウザから行えます。
先ほど「catalog」ディレクトリをアップロードしましたが、その配下の「install」ディレクトリにある index.php にアクセスします。
http://oscommerceのホーム/catalog/install/index.php

この時に、以下のメッセージが表示されたら、php の設定値 register_globals が On になっているので、Offに変更します。
FATAL ERROR: register_globals is enabled in php.ini, please disable it!

レンタルサーバーで直接 php.ini を変更できない場合は、.htaccess を使って変更します。以下の内容の .htaccess ファイルを作成し catalog ディレクトリにアップロードします。
php_flag register_globals Off
「ようこそ osCommerce へ!」画面が表示されたら、「NewInstall」ボタンをクリックします。

「新規インストール」画面が表示されます。
「3. データベース・サーバに関する情報を入力してください」セクションに作成済みのデータベース情報を入力します。データベース・サーバ、ユーザ名、パスワード、データベースを入力し、「Continue」ボタンをクリックします。

「Step 1: データベース・インポート」画面に「データベースへの接続テストが成功しました。」が表示されていたら、「Continue」ボタンをクリックし次に進みます。

「Step 1: データベース・インポート」画面に「データベースのインポートに成功しました。」が表示されていたら、「Continue」ボタンをクリックし次に進みます。

「Step 2: osCommerce の設定」画面で、エラーが発生したなら指示に従います。
私の環境では、「設定ファイルが存在しません。あるいは、適当なパーミッションがセットされていません。」が発生しましたので、configure.php のパーミッションを 706 に変更しました。変更後は「Retry」ボタンをクリックし再試行します。

「Step 2: osCommerce の設定」画面で、「次の設定ファイルに設定値が書き込まれます:」として、システムに最適な設定値が表示されます。特に変更が必要なところはないので、「Continue」ボタンをクリックしよう。

「Step 2: osCommerce の設定」画面で、「設定ファイルの書き込みが成功しました。」と表示されればインストールは完了です。

この後に、セキュリティー上の危険を回避するために、不要ファイルの削除、設定ファイルのパーミッション変更、管理者パスワードの変更を行います。

・インストールディレクトリ「/catalog/install」を削除します。
・「catalog/includes/configure.php」と「admin/includes/configure.php」の2つの設定ファイルのパーミッション(属性)を「444」に変更します。

管理者パスワードは管理ツールから行います。インストールの一番最後の画面から「Administration Tool」ボタンをクリックするか、http://サイト名/admin/users_login.php にアクセスするとログイン画面が表示されるので、ユーザ:admin、パスワード:admin を入力しログインします。
ログインしたら「基本設定」→「ユーザ」→「ユーザ管理」の「パスワード変更」をクリックします。


Tips

言語ボックスと通貨ボックスが不要であれば(日本だけの販売であればたいてい不要でしょう)を削除するには、以下の部分をコメントアウトします。

catalog\includes\column_right.php
//  if (substr(basename($PHP_SELF), 0, 8) != 'checkout') {
//    include(DIR_WS_BOXES . 'languages.php');
//    include(DIR_WS_BOXES . 'currencies.php');
//  }




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